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株式会社NTTドコモ コアネットワーク開発部(当時) 山本 考伸 氏
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株式会社NTTドコモ関西 法人営業統括部(当時)
高山 裕敬 氏
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はじめてこの企画をお聞きになった時の印象をお聞かせください。
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山本 |
率直に、『すごいことを考えるなぁ』と思いました。お年寄りの生活を見守る、という社会問題に対して、日用品を使うという新しいアプローチは非常に魅力的に感じました。
しかし、すぐに一つの疑問にぶつかりました。
『なんでポットなんだろう??』
生活習慣を見守るなら、冷蔵庫・トイレ・テレビなど、より有効な方法がいろいろあるのではと思いました。
その疑問は、象印の方の説明を聞いて解決しました。“見守る”ということのメリット・デメリットを考慮した結果、ポットという一つの最適解が見つかったのだなぁと納得した覚えがあります。
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高山 |
私はまず電気ポットに通信機(モバイルアーク)を組込むというアイデアにびっくりしました。
もともとこのモバイルアークは、車両運行管理用としてトラックに搭載されたり、商品の在庫管理のため自動販売機に内蔵されたりしていました。どちらかというと業務用ツールだったんです。それを一般の家電商品に組込むというので、驚くと同時に無線通信の用途の広がりを感じましたね。
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開発にご協力いただいた中で、最も苦労された点はどのようなことでしたか?
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山本 |
月額3,000円という利用料を実現させるため、“ポットからの通信量をいかに減らすか”という点ですね。信頼性のあるデータ通信を実現しながら、なおかつ送受信するデータ量を最小に抑える、ということに苦労しました。
でも、それってドコモ社員としてはジレンマなんですよね。通信量が減ると弊社の収益も減るわけですから(笑)。
しかし、サービスの普及があってこその収益ですから、それを信じて取り組みました。
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ドコモさんにとっての『みまもりほっとライン』とは?
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高山 |
「みまもりほっとライン」は、事業主体こそ象印さんですが、富士通さんと弊社を含め、3社で協力し合いながら運営されています。
「みまもりほっとライン」は、IT家電を利用したこれまで例のないサービスです。しかも象印さんにとっては初めてのサービス事業ということで、リスクが非常に大きい。
そこで、異業種企業どうしがプロジェクトに参画し、各社がそれぞれのノウハウを持ち寄ってリスクも共に負いながらサービスを成功へと導くこのビジネスユニットができあがりました。こんな関係が構築できたのも、象印さんの「新しいコミュニケーションのかたちを提案する」というコンセプトに各社が共感したからじゃないかと思います。
このプロジェクトはドコモ社内で高く評価されており、関西地区では
「みまもりほっとライン」を題材にしたドコモ関西の企業CMも放映していました。
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最後にサービスが開始された今、思うことをお聞かせください。
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山本 |
象印の開発者の方々と一緒に仕事をさせていただいて、みなさんの“サービス実現”に対する思いの強さには驚かされました。
技術的な開発のみでなく、利用者の声を自ら収集したりして、自己満足的な開発でないことを痛感しました。また、当初は事業化のめどがたっていなかった商品の開発に専任させてもらえるとは、新商品開発にとても理解のある部署だなぁと感じました。
最近、みまもりほっとラインに関する話題をテレビ・雑誌等でよくみかけます。自分が多少なりとも関わりを持ったサービスが、これほど話題になっている事をとても嬉しく思っています。10年後くらい、子供に、『見守りサービスってお父さんが開発したんやで』と、かなりおおぼらふきな自慢をしていることを夢見ています。
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高山 |
このサービスは、新しいIT家電...とか、インターネットと接続され...というような話が先行してしまい無機質なイメージを連想されるかもしれません。でも、本質は「日常生活での安心感」や「コミュニケーションの促進」という人間的な満足感を“さりげなく”提供することです。「みまもりほっとライン」は、人の感性を大切にした初めてのIT家電であり初めてのサービスではないでしょうか。そのようなプロジェクトに携わらせていただけていることに感謝しています。
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