開発協力者インタビュー
[ 網野先生 ] [ NTTドコモ関西 ][ 富士通 ][ 象印マホービン ]
開発・実験にご協力をいただいた網野先生にご意見・ご感想をお聞きしてみました。
東京都・佐藤医院の網野先生は、以前から、お年寄りの介護のために情報システムを積極的に活用してこられました。電気ポットを使うというアイデアも、網野先生との話し合いの中から生まれたものです。まずは固定電話回線とつないだ試作機を地域介護の一環として試験的に導入していただきました。その当時のシステムが、今のみまもりほっとラインの原型となっています。
見られているという苦痛を与えることなく、毎日の生活を見守ってあげられるのがいいですね。このシステムの実現を本当に喜んでいます。
網野先生 網野先生
1947年 北海道生まれ
1972年 札幌医科大学卒業
東京大学医学部付属病院分院内科などを経て
1984年 泰阜村診療所(長野県)勤務
1996年 重光会佐藤医院(東京都豊島区)勤務
商品化が実現し、本当によかったと思っています。
実験を開始した当初はニュースなどでも話題になりましたが、このまま立ち消えになったら…と心配していました。昔、人々が長屋のようなところに住んでいた頃は、隣人の様子がよくわかり、何かあればすぐに対処することができました。現代ではそうはいきません。都会でも過疎地と同じことが起こっています。私は、都会で昔ながらの長屋のようなコミュニティを作りたいと思っていたんです。
ポットを押すことで、お年寄りは安心感を得ることができます。
この取り組みをしてずいぶん長くなりますが、電気ポットを使ったシステムは、有効に機能していると思います。お年寄りにも「使っていると安心できる」と喜ばれています。人は、見られているというのが嫌なんです。電気ポットの給湯ボタンを押すというのは、「見られている」という受け身の行為ではなく、お年寄りが自ら無事を知らせるという能動的な行為であるという点が重要だと思っています。
夜遅くにポットが使われ始めると、体調が悪くなったというサインです。
電気ポットの使用状況から読みとれることがあります。
(1)夜遅くに使われ始めると、必ずといっていいほど、体の調子が悪くなっている。
(2)不規則に使われ始めると、痴呆が始まりかけた徴候と考えられる。将来的には、自動的に使用パターンの統計をとって、傾向を読みとれるようになるといいですね。
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