みなさんの声/みまもり体験談
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●Vol.9 ITで人情をつつむ
iポットを地域の見守り活動に活用する東京都の荒川区と千代田区の事例を紹介します。
2003年12月
町会ぐるみで導入

村山さんは町会長を務めて今年で6年になります。
全国で初めて町会ぐるみでiポットを導入した東京・荒川区の町会『昭和睦会(しょうわむつみかい)』。ここでは離れて暮らすご家族とともに町会がホームページでお年寄りを見守り、何かあれば家族に代わって対応する体制がととのっています。

町会としてiポットに着目したのは町会長の村山忠弘さん(67)。
「安心して暮らせる町づくりが町会の役目。自分たちの町でお年寄りの孤独死などがあっちゃならん」と常日ごろから考えてきた村山さんの合言葉は”ITで人情をつつむ”。隣人を思いやる下町人情を基盤に、さらに住みよい町づくりをと町のIT化推進に人一倍熱心に取り組んできました。
iポットはそんな村山さんのイメージにピタリとはまりました。

大先輩の前で慇懃(いんぎん)な姿勢の村山さん。
情けは人のためならず
「今日も皆さん元気にやっておられますね」
村山さんが満足そうに眺めるパソコンの画面には、現在4名の方のポット使用状況が映し出されます。
その中のお一人、かつて自分も町会長を務めたという男性(82)のお宅に村山さんとうかがいました。お子さんがなく、奥さんが亡くなってからの生活に「男の一人暮らしは困ることが多いですよ」とつぶやきますが、やはりこの方を支えるのも下町の人情。琴のお師匠さんだった奥さんのお弟子さんが日々通ってくださるそうです。
 
「それもこの方の人徳なんだな。好き放題してきたあげく、さあ面倒みろったってそうはいかねえ。若い人たちに言いたいね」
人情を積み重ねていく大切さを村山さんは説きます。

遠くの親戚より近くの他人
区の会合や防災訓練など、町の皆さんが集まる折りにはiポットのPRを忘れない村山さんに「象印にいくらもらってんだ」という陰口も。でも村山さんには一向に気になりません。
「遠くの親戚より近くの他人。こんな時代だからご近所が助け合わないと」
村山さんはまだまだ町会内でiポットの輪を広げていきたい考えです。
 


勤務時間内に1日2回、ホームページをチェック。異常に気付けば電話で様子を伺います。

下町の荒川区に対し、こちらは都心のど真ん中・千代田区。
オフィス街のため夜間人口が低く、昼間のにぎわいに比べると、夜は閑散としてお年寄りにとってはさびしさが増します。また、ビルの建て替えなどから住居が上階へと移り、引きこもりがちにも。

千代田区社会福祉協議会では、2002年春からiポットを導入、区内のお年寄りや障害をお持ちの方を対象に「ぽっと安心サービス」という事業を始めました。
離れたところから見守るご家族を二次的にサポートする立場で社協が見守ります。ご家族が見守れないケースでは社協単独でも見守ることができます。
「ホームページのグラフを印刷して見ていただくと、心強いと喜んでくださいます」と担当の女性職員はにこやかに話してくれました。

地域とお年寄りのさりげないつながり。各地で少しずつ新しい試みが始まっています。

>>>千代田区社会福祉協議会ホームページはこちら
千代田区社会福祉協議会地域福祉課
電話 03-5282-3711

 
 
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